新着情報
2025年8月5日
中国・成都で開催された無形文化遺産と気候変動に関するワークショップに参加しました
「無形文化遺産と気候変動に関するワークショップ:アジア太平洋地域における知識共有とネットワークの促進(Workshop on Intangible Cultural Heritage and Climate Change: Enhancing knowledge sharing and networking in Asia and the Pacific)」が、ユネスコ東アジア地域事務所(北京事務所)とアジア太平洋無形文化遺産国際研修センター(CRIHAP)の共催により、2025年5月29日から6月1日にかけて、中国の成都で開催されました。IRCIからは研究担当室長の野嶋洋子が本ワークショップに出席し、ワークショップの議論に積極的に参加するとともに、先住民の知識に関するセッションおよび最終討論の中の無形文化遺産と気候変動に関する共同研究についての議論でモデレーターを務めました。
このワークショップは、2024年に実施されたアジア太平洋地域の無形文化遺産保護と気候変動対策に関する事例募集に寄稿した研究者らが一堂に会し、無形文化遺産、防災、気候変動の分野を横断する活発な議論と対話を行う貴重な機会でした。IRCIとしては特に、過去の事業「無形文化遺産保護と災害リスクマネジメントに関する調査研究」において実施した3件の事例が本活動にも選ばれ、その成果が気候変動に対応する取り組みとして更に発展・深化したことをうれしく思います。
また、ワークショップ・プログラムのなかでは、北京事務所、東アジア地域の3つのカテゴリー2センター(CRIHAP、ICHCAP、IRCI)、および災害リスクに関する統合研究(IRDR)が協力して編集した事例集の完成を祝いました。最終版は、間もなくユネスコ・ウェブサイトにて公開される予定です。

ワークショップ参加者集合写真
©Chengdu ICH Festival

事例集出版記念写真(左からCRIHAP、IRDR、ユネスコ北京事務所、IRCI、ICHCAPの代表者) ©Chengdu ICH Festival

ワークショップ・セッションの様子
©Chengdu ICH Festival

グループセッションの様子
©Chengdu ICH Festival

研究に関する最終討論の進行を務めるIRCI野嶋室長 ©Chengdu ICH Festival