ドキュメンテーション

コミュニティによる保護活動のツールとしての無形文化遺産のドキュメンテーション(2012年度~2014年度)

無形文化遺産を記録した映像や写真は、消滅の危機に直面する無形文化遺産を復興させるための貴重な資料となります。当事者である継承者が危機に瀕する部分を特定し、記録に自ら関わり、そして記録の活用を念頭において撮影を企画する行為は、無形文化遺産の持続可能な継承において重要な意味を持ち、これを実現するためのプロジェクトを、2012 年度〜2014 年度にかけて実施しました。まずは、記録の撮り方や具体的なガイドラインを提案するため、「コミュニティの無形文化遺産の保護の手段のための記録のガイドライン」を作成し、その後、このガイドラインの実用性を確認するために、5カ国6つのコミュニティから無形文化遺産の継承者を募りました。彼らに消滅の危機に瀕した無形文化遺産を取り上げてもらい、主体となって、失われる危険性がある部分や、無形文化遺産の実践そのものを撮影し、また映像記録を活用するための最善のプランニングを議論してもらいました。最終的には、研究者とともに映像記録と活用計画について改めて議論を行い、その結果を2016 年に事例研究としてまとめました。

関連ニュース
  • コミュニティ主導の保護活動のツールとしての無形文化遺産のドキュメンテーションについての集中ワーキングセッション(2015年3月 東京)

  • 無形文化遺産保護のためのコミュニティの若手映像記録者のためのワークショップ(2014年2月 東京)

  • 無形文化遺産を継承するコミュニティのための記録製作ワークショップ(2013年2月 山形県鶴岡市)

  • コミュニティと無形文化遺産条約に関する研究集会(2012年3月 東京)

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