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2018年12月20日

アジア太平洋の無形文化遺産と自然災害に関する地域ワークショップ を仙台にて開催

ワークショップ参加者

IRCIは、2018年12月7日(金)~9日(日)の3日間、仙台国際センター及び宮城県女川町にて、東京文化財研究所との共催、東北大学東北アジア研究センターの協力により、アジア太平洋の無形文化遺産と自然災害に関する地域ワークショップを開催しました。

ワークショップではミャンマー、ベトナム、フィリピン、ネパール、フィジー、バヌアツ、バングラデシュ、インドネシア、日本などアジア太平洋各国からの17名の参加者が事例や無形文化遺産保護の課題について報告を行ったのに加え、ラテンアメリカのカテゴリー2センターCRESPIALからの報告も共有されました。またユネスコ北京事務所、中国・韓国のカテゴリー2センターからも参加者が集まり、40数名の無形文化遺産研究者や関係者、災害研究者等により活発な議論が行われました。

1日目には、(1)自然災害と無形文化遺産の継承、(2)被災経験から学ぶ無形文化遺産保護の課題と在来知の可能性、(3)無形文化遺産と災害リスクマネジメントの更なる対話にむけて、という3のセッションを設け、アジア太平洋地域の事例や課題について共有しました。

2日目のエクスカーションでは、女川町獅子振り復興協議会による講話や竹浦獅子振り保存会による獅子振り実演をとおして、女川町竹浦地区の無形文化遺産復興事例を視察し、参加者からは、貴重な機会を得ることができたとの声が多数寄せられました。

3日目は、日本における災害後の無形文化遺産復興の取り組みやラテンアメリカの無形文化遺産と災害を紹介するセッション・報告を行い、最終討論では、無形文化遺産を災害から護り防災に活用するための提言をとりまとめました。

このワークショップのプロシーディングスは2019年3月に出版予定です。

☆プログラム詳細、参加者一覧、および報告要旨については下記をご参照ください

【ワークショップ配布資料】

  • グループに分かれての議論の様子

  • 女川町竹浦地区の獅子振り視察

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