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2017年10月20日
2017年11月29日~12月1日 国際シンポジウム「無形文化遺産をめぐる交渉」開催のお知らせ
IRCIは、2017年11月29日(水)~12月1日(金)の3日間、国立民族学博物館において、国立民族学博物館及び文化庁との共催により、国際シンポジウム「無形文化遺産をめぐる交渉」を下記のとおり開催いたします。
1 趣旨
人類の多様な文化の研究において、無形文化遺産の保護と継承は喫緊の課題の1つであり、近年、文化人類学や関連諸分野の研究者の関心が高まっています。しかし、無形文化遺産、あるいはより一般的に遺産として今日知られるものは、ローカルコミュニティにおいて必ずしも自明ではなく、複雑なプロセスを経て同定されるものです。本シンポジウムは、多くのアクター/関係者のあいだの様々なレベルにおける交渉が、いかに無形文化遺産の保護と継承に影響するかを分析し、さらにローカルコミュニティと外部組織の協働的交渉を通じて文化を復興する可能性について議論することを目的としています。
2 開催日時
11月29日(水)13時30分~16時45分
11月30日(木)10時00分~16時00分
12月 1日(金)10時00分~17時00分
3 開催場所
国立民族学博物館 2階 第4セミナー室
大阪府吹田市千里万博公園10番1号
4 プログラムスケジュール
第1日 11月29日(水)
13:30-13:40 歓迎の挨拶
吉田 憲司(国立民族学博物館 館長)
13:40-13:50 開会の挨拶
岩本 渉(アジア太平洋無形文化遺産研究センター (IRCI) 所長)
13:50-14:30 基調講演
スヴァニボル・ペッタン(リュブリャナ大学教授(民族音楽専攻主任)・国際伝統音楽学会(ICTM)副会長)
“Negotiating Intangible Cultural Heritage with regard To UNESCO and ICTM in Central and Southeastern Europe“
「中央・南東部ヨーロッパにおけるユネスコとICTMに関する無形文化遺産の交渉」
14:45-16:45 セッション1: 遺産とコミュニティの再文脈化
<発表者>
ウィリアム・ニツキー(カリフォルニア州立大学チコ校助教授)
ヴィセンテ・ディアズ(ミネソタ大学ツインシティー校准教授)
アナリン・サルヴァドール-アモレス(フィリピン大学バギオ校准教授)
<座長>
ドン・ナイルズ(国立パプアニューギニア研究所局長・民族音楽学者)
第2日 11月30日(木)
10:30-11:50 神に祈りを捧げるアイヌの儀礼「ミンパク オッタ カムイノミ」見学
(国立民族学博物館 玄関前広場)
13:30-15:30 セッション2: 遺産をローカルに定義する
<発表者>
福岡 正太 (国立民族学博物館准教授)
ムハンマッド・アニス・マット・ノア(ヌサンタラパフォーミングアーツ研究センター長)
ドン・ナイルズ(国立パプアニューギニア研究所局長・民族音楽学者)
<座長>
寺田 吉孝(国立民族学博物館教授)
15:40-16:00 IRCIの活動紹介
第3日 12月1日(金)
10:00-12:00 セッション3: 協働と介入
<発表者>
M・D・ムットゥクマーラサーミ(インドフォークロア支援センター所長)
ヴァーン・デ・ラ・ペーニャ(フィリピン大学ディリマン校准教授)
寺田 吉孝(国立民族学博物館教授)
<座長>
福岡 正太(国立民族学博物館准教授)
13:30-15:30 セッション4: 博物館と文化復興
<発表者>
グレイム・ウェア(クイーンズランド大学准教授)
齋藤 玲子(国立民族学博物館准教授)
萧 梅(上海音楽学院教授)
<座長>
大貫 美佐子(IRCI副所長)
15:45-16:45 総合討論
<座長>
飯田 卓(国立民族学博物館准教授)
16:45-17:00 閉会の挨拶
岩本 渉(IRCI 所長)
5 定員 50名 ※先着順
6 申込み方法 (参加無料)
電子メールにてお申し込みください。
メールアドレス:ich@idc.minpaku.ac.jp
メール本文には、氏名、所属、参加希望日を明記してください。
7 言語
英語 (日本語同時通訳あり)