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2016年1月27日

メコン法整備支援ワークショップを富山県で開催しました

2015年12月17日から19日まで富山県民会館にて、「大メコン圏における無形文化遺産に関する法制度研究」事業の第二回ワークショップを開催、8ヶ国から23名の専門家が参加しました。

このプロジェクトは、2014年度から2016年度までの研究プロジェクトとして、IRCIが実施するものです。いまだ無形文化遺産の保護の法的枠組みが整備されていない、社会的・経済的・政治的な枠組みが異なるメコン地域の諸国において、行政官や関係機関から聞き取りなどの現地調査と分析を行い、現地専門家とともに対応策を考える還元型のプロジェクトです。

昨年6月から九州大学をはじめとする専門家とIRCIのチームが検討を重ね、質問票を作成し、各国の関係者に配布しました。その結果を分析の上、さらに詳細を補足するため昨年11月にミャンマー、ラオス、タイに専門家を派遣し、情報収集を行いました。ワークショップには調査を行った専門家と、調査対象となった国の行政官や大学の研究者が一堂に会し、その成果を公開し議論を行いました。最終的には、国レベルの法制度の枠組み、地方レベルにおける法制度の枠組みをどのように構築していくかを各国が考える際に参考になるツールキットの作成を目指します。今回のワークショップではその基礎となる議論を行うことができました。

また伝統的工芸の活性化の優良事例をもつ富山県の協力を得て、富山県や高岡市の保護システムについて、講義をいただきました。加えて、高岡市の工芸の工房の視察と継承者へのインタビューを行いました。このワークショップには、IRCIの「スリランカにおける紛争後の工芸復興研究」事業に参加している、スリランカ国家クラフト協会の専門家二名と、紛争地域であったジャフナ等から女性工芸家二名が参加し、工芸の復興にむけたマーケティング等の実践的方向性を議論しました。

問い合わせ先:大貫美佐子

 

  • 富山県教育委員会 境洋子氏及び商工労働部 宮崎一郎氏

  • 伝統工芸の活性化について語る能作克治氏

  • 工房を視察し継承者に質問をする専門家たち

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