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2022年8月29日

研究情報収集事業のワークショップを開催―中央アジア諸国等を対象(8月10日、オンライン)

2022年8月10日、「無形文化遺産保護のための持続的研究情報収集:中央アジアと小島嶼開発途上国(SIDS)を中心に」事業において、中央アジアの協力機関を対象としたオンラインワークショップを開催しました。
IRCIは2014年度より、無形文化遺産保護に資する研究の促進を目的として、各国の研究機関やNGOと連携して無形文化遺産およびその保護に関する研究情報を収集し、Webサイト上で公開しています(IRCI研究データベース)。今年度からは、中央アジア及び小島嶼開発途上国を対象に、事業を実施しています。
今回のオンラインワークショップでは、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、モンゴルの協力機関とともに、中央アジアにおける情報収集の進め方を議論し、情報収集のためのガイドライン案をもとに意見を募りました。また、各国の協力機関の代表より、自国の無形文化遺産保護の現状と課題に関する報告が行われ、各国間の情報共有の場となりました。政府間組織であるInternational Institute for Central Asian Studies (IICAS)も参加し、中央アジア全域の視点から発言がありました。
総合討論では、各国における無形文化遺産の概念の違いと研究への影響が取り上げられ、ユネスコの条約が定める5つの無形文化遺産の類型と、自国で考えられている無形文化遺産との相違について、各国の無形文化遺産に関する法律を例として挙げつつ、議論されました。
本ワークショップを踏まえ、上記の国々では今後、各国内の連携機関とともに情報収集に着手します。
なお、本事業で収集した研究情報は、2023年3月末までにIRCI研究データベースに追加し、一般に公開する予定です。

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