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2023年3月24日

持続的研究情報収集事業で小島嶼開発途上国を対象としたワーキングセッションを開催(2023年2月21日、オンライン)

「無形文化遺産保護のための持続的研究情報収集:中央アジアと小島嶼開発途上国(SIDS)を中心に」事業において、小島嶼開発途上国(SIDS)の協力機関を対象としたワーキングセッションを2023年2月21日にオンラインで開催しました。

IRCIでは2014年度より、無形文化遺産保護に資する研究の促進を目的として、各国の研究機関やNGOと連携して無形文化遺産およびその保護に関する研究情報を収集し、ウエブサイト上で公開しており(IRCI研究データベース)、今年度からは中央アジア及びSIDSを対象に事業を実施しています。

次年度からSIDSにおいて情報収集を開始するための準備段階として、今回のワーキングセッションではキリバス、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、東ティモールの協力機関とともに、SIDSにおける情報収集の進め方について議論しました。本会合にはリソースパーソンとして太平洋共同体(SPC)とユネスコ大洋州事務所の専門家も参加し、地域における今後の事業の進め方について助言がありました。加えて、次年度からの事業参加が予定されているモルディブおよびツバルの機関もオブザーバーとして参加しました。本会合で出てきた意見を踏まえ、IRCIでは次年度から使用するSIDS向けの情報収集のガイドラインを作成します。

各国の参加者からは、それぞれの国における無形文化遺産保護の現状についての報告もありました。報告の中で取り上げられた主な課題としては、人員不足や研究情報の散在など、小規模な島嶼国でとくに顕著な課題があります。これらの課題についても念頭に置きつつ、次年度から情報収集を進めていきます。本事業における情報収集活動が、各国の無形文化遺産保護やそのための研究活動の強化につながることを期待しています。

  • IRCI側での会議風景

  • ワーキングセッション参加者

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