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2023年9月15日

モンゴルで開催された「ノマド」世界文化フェスティバルに参加しました(2023年8月18日~20日)

 モンゴル文化省からの招待により、町田大輔IRCI所長およびアソシエイトフェローの于楽が2023年8月18日から20日までの三日間、モンゴルの首都ウランバートル郊外のナライフ区で開催された「ノマド」世界文化フェスティバルに参加しました。当フェスティバルは、2003年に採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」の20周年を記念して、遊牧文化を普及し交流を図る目的で開催されました。

 フェスティバル2日目の19日、IRCIの2名は、ユネスコ北京事務所や韓国のICHCAP、 ウズベキスタンに拠点をおくIICASといった無形文化遺産関連機関とともに国際会議「無形文化遺産の未来を築く:2023年条約20周年記念および協力活動の展望(Shaping the Future of Living Heritage: Celebrating the 20th Anniversary of the 2003 Convention and Prospects for Collaborative Engagement)」に出席し、IRCIの調査研究事業やモンゴルおよび中央アジア各国との協力について紹介しました。各機関の発表や報告に加え、会議では遊牧文化を無形文化遺産として保護・促進するための「遊牧民の無形文化遺産保護(Nomadic Living Heritage Safeguarding)」宣言について議論し、会議の最終成果として採択しました。フェスティバル期間中、IRCIはモンゴルや中央アジアの無形文化遺産保護について多くの無形文化遺産関係者や関連機関と情報共有・意見交換をし、また、モンゴル各地の無形文化遺産の担い手による遊牧文化の実演を観賞し、遊牧文化を身近に体験することができました。

 IRCIでは、複数の事業において、モンゴルや中央アジアの専門機関や研究者と協力しています。特に「無形文化遺産保護のための持続的研究情報収集」事業では、中央アジアを重点地域のひとつとし、パートナー機関との連携により、同地域の研究情報を広く収集しています。今回のフェスティバルは、IRCIが同地域における協力関係をさらに深める良い機会となりました。

 

  • フェスティバルは、ウランバートル市中心部の南東約50キロにあるTaij Khairkhan(ナライフ区)で開催されました

  • フェスティバル期間中の8月19日に開催された会合に出席し、研究事業やモンゴルおよび中央アジア各国との協力について紹介しました

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