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2023年7月6日

カザフスタン無形文化遺産ウェビナーに参加しました

6月29日にカザフスタンのアルマティ市で開催されたウェビナー「Kazakhstan Intangible Cultural Heritage: Perspectives of Gaining New Academic Knowledge using the Accumulated Bibliographic and Museum Funds」に参加しました。当ウェビナーは、カザフスタン高等教育・科学省所管の中央学術図書館および無形文化遺産国内委員会の共催により開催され、IRCIも後援機関として協力しました。

ウェビナーには、カザフスタンの無形文化遺産関連の専門家や、地方図書館の司書等を含めた書誌学の専門家が多数出席し、カザフスタンでは無形文化遺産がどのように捉えられ、歴史資料や学術出版物でどのように扱われているか議論し、さらに、地方図書館や博物館が収集した郷土資料を結びつけるオンライン・データベースの構築についても検討しました。IRCIはオンラインで参加し、所長が開会の挨拶を行ったのに加え、無形文化遺産条約やIRCIの事業活動を紹介したうえで、IRCI研究データベース構築の取組の経験について報告しました。

IRCIは昨年度から、研究事業「無形文化遺産保護のための持続的研究情報収集:中央アジアと小島嶼開発途上国(SIDS)を中心に」においてカザフスタン無形文化遺産国内委員会と協力関係を結んでいます。当委員会の協力により、カザフスタンにおける無形文化遺産関連の研究情報を体系的に収集し、中央アジアの研究動向を把握することが目標の一つです。今回のウェビナーは、当委員会が本事業における連携を活用し、無形文化遺産に特化したカザフスタン独自のデータベースを構築しようとする取組であり、当国や中央アジアにおける無形文化遺産保護がさらに発展することが期待されます。

  • IRCI所長 町田大輔が開会の挨拶を行いました。

  • オンライン参加者を含め、計80名ほどが参加しました。

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