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2023年3月29日

ウズベキスタンとカザフスタンを訪問しました (2023年3月13日~17日)

「無形文化遺産保護のための持続的研究情報収集:中央アジアと小島嶼開発途上国(SIDS)を中心に」事業(2022-2024年度)において、IRCIアソシエイトフェローの井上愛奈とドゥドコ・アナスタシアが3月13日から17日にかけてウズベキスタンとカザフスタンを訪問し、本事業の協力機関や関連機関を訪れ、活動内容について議論するとともに、両国の無形文化遺産に関する研究の現状について情報を収集しました。

ウズベキスタンでは、事業パートナーであるウズベキスタン文化芸術推進センター(Umrboqiy Meros)を訪問し、今年度の活動成果について振り返るとともに、次年度の活動内容について議論しました。会合には、無形文化遺産専門家でもある他の協力機関代表者らも参加し、陶芸や刺繍等のウズベキスタンの伝統技術の保護に関する現状について報告がありました。このほか、国際中央アジア研究所 (IICAS)、ユネスコ国内委員会、ユネスコ・タシュケント事務所を訪れ、ウズベキスタンでの無形文化遺産に関する活動や研究について話を聞きました。

カザフスタンでは、現地カウンターパートであるカザフスタン無形文化遺産国内委員会副委員長のRustam Muzafarov氏、およびその連携機関からの参加者とともに、事業についての議論を行いました。会合では、次年度からの具体的な活動内容について説明するとともに、IRCIの調査研究活動について紹介しました。また、無形文化遺産国内委員会の連携機関である国立科学アカデミー中央学術図書館、アバイ記念国立教育大学、国立中央博物館を訪問し、各機関における無形文化遺産に関連する活動や、無形文化遺産関連の出版物やその保管について聞き取りを行いました。また、ユネスコ・アルマティ事務所を訪問し、中央アジアで事業を行うにあたっての助言を受けました。

今回の現地訪問は、両国の無形文化遺産保護および保護に関連する研究の現状を知る大変良い機会となりました。IRCIが中央アジアに焦点を当てた主要プロジェクトを実施するのは今回が初めてであり、この訪問を通じて構築・強化された関係は、次年度以降の事業の効果的な実施を促進するものと思われます。

  • ウズベキスタンでの協力機関との会議風景 (ウズベキスタン文化芸術推進センター(Umrboqiy Meros)にて)

  • 訪問先のアバイ記念国立教育大学での情報収集の様子

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