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2023年3月29日

モルディブを訪問しました(2023年3月8日~9日)

2023年3月8~9日、IRCI所長岩本渉とアソシエイトフェローの佐々木一惠がモルディブを訪問し、「無形文化遺産保護のための持続的研究情報収集:中央アジアと小島嶼開発途上国(SIDS)を中心に」事業における協力関係の構築と、モルディブの無形文化遺産の現状について情報収集を行いました。

まず上記事業のカウンターパート機関となる国立文化遺産センター(NCCH)を訪れ、NCCH所長およびZaha Ahmed氏と面会し、本事業の準備状況、2003年条約批准に向けた取り組みの進捗状況、無形・有形文化遺産の保護の現状、人材育成などについて意見交換を行いました。NCCHは、モルディブにおける無形文化遺産関連の情報を集約し、IRCI研究データベースからアクセスできるようになると、本事業への参加に意欲的で、本事業により英文要旨を提供することで、モルディブだけでなく世界中の研究者や学生らが恩恵を受けることを期待していました。また、モルディブにおける無形を含む文化遺産研究の動向や、本事業を進めるうえでの課題についても共有されました。

またNCCHの調整により、国立博物館、モルディブ国立大学、国立図書館、Dhivehi Bahuge Academy (言語アカデミー)、モルディブ・アーカイブなど無形文化遺産に関連する様々な機関を訪問し、各機関の活動や無形文化遺産関連の出版物、デジタル資料、無形文化遺産保護の課題などについて情報収集を行いました。さらに、Yumna Maumoon芸術文化遺産大臣と面会する機会を得、文化遺産教育や遺産保護に関する国民の認識向上の重要性について確認しました。

一連の面談を通じて、モルディブにおける無形文化遺産の現状や課題について把握するとともに、これらの訪問先機関が、本事業の有効性を期待し、NCCHと協力していけることを確認しました。

  • Yumna Maumoon芸術文化遺産大臣訪問 (2023年3月8日)

  • Dhivehi Bahuge Academy(言語アカデミー)の研究者やスタッフとの会合 (2023年3月9日)

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