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2026年3月12日

アジア太平洋地域における無形文化遺産保護のためのオンラインセミナー第10回を開催しました(2026年2月12日)

IRCIが運営するアジア太平洋地域における無形文化遺産保護のための研究フォーラムでは、「無形文化遺産と生態系に関する予備調査」事業との共同企画として、アジア太平洋地域における無形文化遺産保護のためのオンラインセミナー第10回を2026年2月12日に開催しました。

今回のセミナーでは、金沢大学のアイーダ・ママードウァ准教授を講師に迎え、「持続的開発のための世代間学習」をテーマにお話しいただきました。ママードウア氏は、白山ユネスコエコパークで自身が展開してきた地域の世代間学習の研究成果に基づき、ユネスコ「人間と生物圏計画(MAB)」における研究・教育分野での連携の重要性を強調しました。地域住民が学生の受け入れ指導することで積極的に世代間学習を実践しており、地域の文化や課題について多様な協働を生み出していることが示されました。これを踏まえ、同氏は、若い来訪者と地域住民との有意義な交流を伴う現地での双方向型の学習体験が、国際的にも応用可能な地域社会の活性化に向けたアプローチになりうるとの議論を展開しました。
この議論について、コメンテーターのヅォン・ビック・ハン氏(ユネスコ東アジア地域事務所文化分野プログラム専門官)は、2003年に締結された無形文化遺産保護条約が掲げる「コミュニティ中心の視点」こそが本質的な課題であると指摘しました。また、ユネスコ東アジア地域事務所の取り組みを紹介しつつ、無形文化遺産保護とエコパークやジオパークを含む自然遺産の保護を統合することの重要性を強調し、こうした統合的アプローチが人間と自然の相互作用を促進し、生態系の保全と地域社会の活性化の双方に貢献するとの見解を示しました。

セミナーの録画記録は、IRCI公式YouTubeチャンネルにて、近々公開予定です。

アジア太平洋地域における無形文化遺産保護のための研究フォーラムでは今後もオンラインセミナーを開催予定です。今後のセミナー情報は、本ウェブサイト、公式Facebookアカウントおよび本フォーラムのFacebookグループに掲載します。

今後開催するセミナーに関する質問や提案、また取り上げてほしいトピックなどがありましたら、IRCI事務局へ御連絡ください。

IRCI 第10回オンラインセミナー_1
IRCI 第10回オンラインセミナー_2

第10回オンラインセミナーの様子(2026年2月12日)

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