自然災害

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無形文化遺産保護と災害リスクマネジメントに関する調査研究(2020~2023年度)

文化遺産防災への国際的関心が高まるなか、無形文化遺産領域では、この5年間ほどの間に緊急時の無形文化遺産保護に関する議論が進展してきました。IRCIでも、2016年度から3年間にわたって災害が多発するアジア太平洋地域における無形文化遺産と災害リスクマネジメントについて、その現状や課題を調査してきました。その成果として2018年12月のワークショップで採択した提言を踏まえ、本事業では無形文化遺産の災害リスクマネジメント及び防災への活用について、より実践的な調査研究を実施します。

コロナ禍により当面現地調査が困難であることを考慮し、2021年度は域内8か国(インドネシア、日本、バヌアツ、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、ベトナム、モンゴル)を対象に、無形文化遺産の類型、災害の種類ごとに、無形文化遺産の潜在的災害リスクおよび減災や復興に有益な側面を整理する卓上調査を行いました。この結果をもとに、2022年度はまず国際ワークショップを開催し、無形文化遺産の災害リスク軽減や防災への活用にむけ何ができるのか、各国の課題を議論した上で、具体的な行動計画の提案を視野に現地調査を進めています。

 

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