イベント
2025年9月26日
<参加者募集>第49回無形文化遺産理解セミナー「メンテナンスやリサイクルから読み解く伝統木造建築の歴史」
IRCI事務所が所在する堺市博物館では、一般の方が無形文化遺産に対する理解を深められるよう、定期的に無形文化遺産理解セミナーやワークショップを開催しており、IRCIもこの活動に協力しています。9月27日開催の第48回セミナー『ユネスコ無形文化遺産「伝統的酒造り」―次世代へ受け継ぐ日本の文化-』に続き、10月12日(日)には、2020年にユネスコ無形文化遺産の代表リストに記載された「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」に関するセミナーが開催されます。
木や土、草、竹といった自然素材を組み立てて、美しく仕上げる日本の伝統木造建築は、メンテナンスやリサイクルを繰り返し、ながく使いつづけることを高度に洗練させたサステイナブルな技術です。本セミナーでは、民家や寺社、茶室などの身近な伝統建築の事例に基づいて、その技術やデザインの特徴を、メンテナンスやリサイクルのしやすさ、継ぎ接ぎの美といった「守り伝えた技術」の視点から読み解きます。さらに、伝統木造建築を守り続けることは、大工や屋根屋、左官、建具屋といった諸職の技術継承に加えて、森林資源などの自然環境の保全、地域固有な生活文化(住まい方)の伝承といった多彩な無形文化財と密接な関わりをもちます。最近とくに着目されている「古民家再生」の系譜も含めて、有形の木造建築と無形文化遺産が織りなした、伝統建築を守り伝えた歴史を紹介します。
日 時 : 令和7(2025)年10月12日(日) 午後1時~午後2時30分
会 場 : 堺市博物館ホール (堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内)
主 催 : 堺市
協 力 : アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)
講 師 : 中村 琢巳氏 (東北工業大学教授)
定 員 : 80名 (要事前申込、先着順)
参 加 費 : 無 料 (堺市博物館展示の観覧は別途観覧料が必要)
申 込 方 法 : 9月22日(月)午前10時から受付開始。
堺市電子申請システムまたは電話でお申し込みください。
申込方法の詳細については、こちらを御覧ください。
問合せ・申し込み先 : 堺市博物館 無形セミナー係 (電話:072-245-6201)
画像をクリックするとチラシが御覧いただけます