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2023年11月15日

スペシャル・セミナー「2003年条約採択から20年:再考と展望」を開催しました

IRCIが運営するアジア太平洋地域における無形文化遺産保護のための研究フォーラムは、ユネスコの無形文化遺産保護条約20周年記念の一環として、「2003年条約採択から20年:再考と展望」と題するスペシャル・オンラインセミナーを2023年10月25日と11月1日に開催しました。本セミナーは、ユネスコおよび無形文化遺産条約、世界遺産、未だにリスト記載の無形文化遺産のない条約締結国や未批准国、代表・緊急保護リストに記載された無形文化遺産を実践・継承するコミュニティなどの多角的な視点から、無形文化遺産保護の進展、成果、課題を検証し、今後を展望することを目的として実施しました。発表者名や発表タイトルについては、こちらを参照ください。

セミナーは2つのセッションで行いました。10月25日に開催したセッション1では、「無形文化遺産保護の進展:2003年条約を超えて」のテーマのもと、国際機関や研究機関、大学等からパネリスト6名とコメンテーター1名が参加し、2003年条約の歴史的発展と世界・国レベルにおける課題について議論を行いました。また、パプアニューギニア、モルディブ、オーストラリアの3か国の案件記載や条約批准に向けた取り組みと可能性も、それぞれの国が抱える政治的、文化的、宗教的な諸問題とともに提示されました。11月1日のセッション2では、「条約リスト記載の無形文化遺産の担い手との対話」をテーマに、バングラデシュのバウルの歌、バヌアツの砂絵、カザフスタンの鷹狩り(複数国による記載)、モンゴルの民族舞踊ビエルゲーとリンベ笛演奏など、リストに記載された無形文化遺産の実践者と専門家が集まり、記載後の無形文化遺産の保護と継承に関わる変化と挑戦、無形文化遺産保護を支援する国の政策と戦略など、様々なトピックについて実経験に基づく意見交換がおこなわれました。

この2回のセミナーの録画は、オンラインで公開予定です。IRCIの公式Facebookページ、アジア太平洋における無形文化遺産保護のための研究フォーラムのFacebookグループ、またはIRCIウェブサイトに今後掲載される公開情報をお待ち下さい。

  • セッション1の様子(2023年10月25日)

  • セッション2の様子(2023年11月1日)

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