気候変動
アジア太平洋地域の無形文化遺産と気候変動に関する調査研究(2024~2026年度)
気候変動は人類にとって喫緊の課題です。気候変動に起因する深刻な災害の増加や生態系・環境の破壊は、生業に関する知識や実践、地元の素材を生かした工芸品や、地域の自然環境と密接に結びついた祭礼など、地域の環境に深く根付いた様々な無形文化遺産に影響を及ぼします。本プロジェクトでは、気候変動に起因する環境変化や災害が地域コミュニティに及ぼす様々な課題を明らかにするとともに、無形文化遺産を確実に保護し、またその気候変動対策に果たす役割に光を当てつつ、実践的な適応戦略を模索します。
2024年度にはこのテーマに関する最新の政策と研究の動向を把握するため、予備調査を実施し、事業のなかで事例研究を実施する研究協力研究者・機関を公募により選定しました。2025年度からは、アジア太平洋地域の数か国・地域において事例研究を進めます。調査では、無形文化遺産の現状や気候変動に対して実践者がすでに講じている適応策を記録するだけでなく、成果が地域コミュニティの適応や無形文化遺産の保護の取り組みをさらに支援するための実用的なガイドラインやツールの開発や、具体的な活動発展につながることが期待されます。
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- 「アジア太平洋地域の無形文化遺産と気候変動に関する調査研究」事業のキックオフ・ミーティングをオンライン開催しました(2025年4月3日)
- 第8回オンラインセミナー「先住民および在来の知識を活用して適応能力を高める:東南アジア沿岸部コミュニティの事例から」の録画を公開しました(2025年3月)
- 第7回オンラインセミナー「気候変動に関する先住民および在来の知識:ユネスコによるアフリカおよびカリブ海におけるコミュニティ主導の調査研究」の録画を公開しました(2025年3月)
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- オンラインセミナー「先住民および在来の知識を活用して適応能力を高める:東南アジア沿岸部コミュニティの事例から」開催(2025年2月26日)のお知らせ
- オンラインセミナー「気候変動に関する先住民および在来の知識:ユネスコによるアフリカおよびカリブ海におけるコミュニティ主導の調査研究」開催(2025年2月21日)のお知らせ
- 「アジア太平洋地域の無形文化遺産と気候変動に関する調査研究」事業における事例調査協力事業者募集について(締切:2025年2月20日)[英語記事]