ポスト・コンフリクト

ポスト・コンフリクト

アジアのポストコンフリクト国等を対象とした無形文化遺産の緊急保護支援の研究(2017年度~2020年度)

バーミヤン石仏やシリアのパルミラ遺跡などに代表されるように、これまで、多くの国で戦争や紛争により有形の文化遺産が破壊されてきました。一方、無形文化遺産は人々によって継承される「生きた」文化遺産です。そのため、紛争や長期の政情不安によってもたらされた継承者の死亡や、強制的な移動、難民化など様々な理由で、長年受け継がれてきた工芸技術や伝統芸能、祭礼や儀式などの多様な無形文化遺産が衰退や消滅などの危機的な状況に直面することになります。しかし、こうした紛争後の国や地域における無形文化遺産の実態は、これまで具体的な調査や保護の議論が行われていませんでした。

このテーマは、国際的な注目を集め始めており、ユネスコは、その戦略目標や中期計画で、紛争後・災害後の状況への対応を重視しています。これを受けてIRCI は、過去に実施した東ティモール及びスリランカの北部・北東部を対象とする紛争後の無形文化遺産の研究の経験を踏まえ、2017年度から4年間の新規事業として、アフガニスタンなどアジアにおける紛争の影響を受けた国を対象として、消滅の危機に瀕している無形文化遺産の保護に関する研究事業を開始しました。

この研究事業では、まず、対象国の現地専門家・関連機関と協力しながら現在の無形文化遺産の実態について調査を実施し、可能な限り明らかにします。その結果を分析し、保護のために何が求められているかを当該国の関係者とともに明らかにし、緊急保護の手段についての実践的研究を行う予定です。

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