大阪府堺市での無形文化遺産国際シンポジウムの開催

2016年11月19日、「無形文化遺産国際シンポジウム―技と心を受け継ぐ―」が大阪府堺市のサンスクエア堺にて開催されました。IRCIの開設5周年という機会を捉え、無形文化遺産を保護し、次世代へ継承することの意義について考える一般公開の本イベントには、200名を超える幅広い年齢層の方々がご来場くださり、テーマへの関心の高さがうかがえました。

松浦晃一郎氏(前ユネスコ事務局長)による基調講演「無形文化遺産と私たち」では、ユネスコにおける文化遺産保護の取り組みや、地域に根ざした無形文化遺産の保護の大切さについてお話しいただきました。

パネルディスカッションでは、無形文化遺産が人々にアイデンティティや絆を与えるものであるという前提のもと、日本(文楽、硫黄島における八朔太鼓踊りや西アフリカの太鼓・ジャンベスクール等)、マレーシア(スマザウ、イガル舞踊等)、カンボジア(アンコール地域に関連する無形文化遺産)の様々な継承の事例を通じ、それらの「技」と「心」を受け継ぐための世代と地域・国を越えた取り組みについて議論がなされました。また、私たちの身近な宝である無形文化遺産を保護することは、世界中の多様な文化の理解にもつながることが再認識される機会となりました。

最後に、17世紀後半に大阪で生まれたユネスコ無形文化遺産の一つである「人形浄瑠璃文楽」が上演されました。

※詳細プログラムはこちら

・主催:独立行政法人国立文化財機構アジア太平洋無形文化遺産研究センター、堺市、文化庁
・後援:外務省、日本ユネスコ国内委員会
・協力:独立行政法人日本芸術文化振興会国立文楽劇場

松浦晃一郎氏(前ユネスコ事務局長)

   

パネルディスカッションの様子

左から:岩本渉氏(IRCI所長)

飯島満氏(東京文化財研究所無形文化遺産部長)

ハナフィ・ビン・フセイン氏(マレーシア・マラヤ大学芸術社会科学部准教授)

福岡正太氏(国立民族学博物館文化資源研究センター准教授)

ソクリティー・イム氏(カンボジア・アンコール地域遺跡整備機構副所長)