2016年度IRCI国際専門家会合の開催

2016年度IRCI国際専門家会合が、2016年11月18日から19日にかけて、サンスクエア堺にて開催されました。本会合には、アジア太平洋地域の14カ国から無形文化遺産(ICH)の専門家が招かれ、ユネスコ北京事務所や文化庁からの陪席を含め、計25名が出席しました。

1日目には「アジア太平洋地域の無形文化遺産保護に関する最新の研究動向と課題」として、ニュージーランド、パラオ、ネパール、スリランカ、日本、モンゴル、バヌアツ、ミャンマー、カンボジア、マレーシア、そしてイランといった11カ国のICH保護に関する文献調査結果が報告されました。またこれらの研究動向を踏まえた上で、アジア太平洋地域におけるICHの保護研究の重要性やそれに関する課題が議論されました。2日目は、今後の文献調査の方法論に関する議論、成城大学との共催事業である2017年度国際専門家会合について、そしてIRCIの基軸となるマッピング事業の将来像について議論されました。全体討議によって、ICHの保護そのものを研究テーマとすることが、非常に新しいが、未開拓な分野であるという認識が共有されました。ICHの保護という新たな学術的動向を促進するために、アジア太平洋地域における研究者や研究機関の間でのより密接な協力関係が求められること、そしてIRCIがその協力関係のハブとして機能することが望まれることが議論されました。