自然災害事業でのバヌアツ・フィジー予備調査

IRCIでは2016年4月より、新規事業「アジア太平洋地域の無形文化遺産保護と災害リスクマネジメントに関する予備調査」を実施しています。この事業の一環として、対象地域における災害リスクマネジメント及びその文脈での無形文化遺産の現状を把握することを目的として、10月下旬、IRCIの調査チームがバヌアツとフィジーを訪問しました。

バヌアツへは、野嶋洋子アソシエイトフェロー(IRCI)およびメレディス・ウィルソン氏(ステップワイス・ヘリテージ・アンド・ツーリズム、オーストラリア)の2名がIRCIより派遣され、2016年10月20日~22日の日程で、バヌアツ文化センターや国家災害マネジメントオフィスなど、関連機関や研究者を訪問し、議論を行いました。IRCI調査チームは、文化遺産関連分野で活動するコミュニティ・ベースの組織とも意見交換を行い、自然災害に関する地域住民の視点や知識についても情報を得ました。

バヌアツに続いて、野嶋洋子アソシエイトフェロー(IRCI)および石村智音響映像記録室長(東京文化財研究所)の2名が、10月24日~26日の日程でフィジーのスバを訪問しました。フィジーでは、調査チームは国際会議「Pacific Platform for Disaster Risk Management」(10月24日~26日)に参加しました。国連国際防災戦略(UNISDR)太平洋事務所及び太平洋共同体(SPC)が主催するこの会議は、太平洋地域における災害リスクマネジメントの地域的枠組を理解する上で絶好の機会であり、ユネスコアピア事務所が企画した文化遺産関連のセッション「Build Back Better and Heritage Safeguarding Strategy for the well-being of community in the Pacific」では、IRCIからの参加についても紹介されました。またこの期間、調査チームはフィジーの関連機関を訪問し、事業や今後の協力について議論を行いました。

今回のバヌアツ・フィジー訪問は、IRCIとしては初となる太平洋地域での事業実施に向けたものであり、地域における災害リスクマネジメントの現状を把握し、今後の事業活動における現地機関との連携体制構築を行う上で、非常に有意義な成果を得ることができました。

問い合わせ先:野嶋洋子(IRCI)

 

バヌアツ文化センター所長との議論の様子

   

レレマ世界遺産委員とIRCIチーム(バヌアツ)

 

イタウケイ言語文化研究所での議論の様子(フィジー)